1台のAPに何台まで接続できるか?

無線LANアクセスポイントを導入する際、1つのアクセスポイントに何台までクライアントを接続できるか?という議論がよく挙がります。

最近ではノートパソコンだけでなくスマホやタブレット、IoTデバイス等の普及により、1つのアクセスポイントに接続する無線クライアントの数はかなり増えていて、それらの無線トラフィックを安定してさばけるかが課題になってきています。

高密度な無線LAN環境でも耐えられるアクセスポイントであるかどうかといった検証データは、ほとんど公開されておらず、実際にはなかなか出回っていない情報でもあります。

ちなみに各社メーカーが出している検証データは自社が優位になるような結果しか出さないため、あまり信用できません。

 

接続できるじゃなくてちゃんと通信できること

それでは1つのアクセスポイントに何台の無線クライアントが接続できるのでしょうか?

一般的に業務用の無線LANアクセスポイントであれば、アクセスポイント1台に接続できるクライアントの推奨台数は30~40くらいです。

データシートで「無線クライアントを200台接続できます!」と謳っているものもたまに見かけますが、あれはあくまで接続できる台数であって、ストレスなく快適に通信が行えるという訳ではないのです。

騙されないようにしましょう。

 

 

チャネルボンディングは使わない

無線アクセスポイント側でチャネルボンディングという機能があります。

チャネルボンディングとは複数のチャンネルを結合することで通信速度を高める技術です。

利用できる無線周波数帯が倍に増えるため、クライアントの接続台数が増えても安定して利用できるようになります。

しかし、チャネルを2倍(40MHzボンディング)も4倍(80MHzボンディング)も使うということはその分、干渉を引き起こす可能性が大幅に増えてしまいます

そのため、複数のアクセスポイントが設置される様な法人企業の場合は、チャネルボンディングを利用しないように設計されることが一般的です。

但し、一部のエリアでクライアント接続台数が増えてしまい通信が不安定になっているような場合に限り、そのエリアのアクセスポイントだけ40MHzボンディングの使用を検討すると良いでしょう。

その際は、ほかのアクセスポイントと干渉しないようにセル設計を見直す必要があります。

 

以下は、各社アクセスポイントのスループットを比較したものです。

  20MHz(ボンディング無し) 40MHz(ボンディングあり) 80MHz(ボンディングあり)
A社アクセスポイント 90.12Mbps 154.09Mbps 253.50Mbps
B社アクセスポイント 102.52Mbps 188.14Mbps 222.79Mbps
C社アクセスポイント 79.28Mbps 151.25Mbps 231.77Mbps

チャネルボンディングを使用することにより、通信速度が大幅に向上していることが解りますね。

MEMO
アクセスポイントが1台しか設置されない(一般家庭で使われる様な)環境で、外部と干渉する可能性も低い状態であれば、むしろチャネルボンディングを使った方が良いケースもあります。

 

 

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